エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

【絵本紹介】おばけとぼく-えでよむおはなし

おばけとぼく-えでよむおはなし 

作:佐々木マキ

出版社:福音館書店

私はもうかれこれ4~5年ほどほぼ毎日子どもたちが寝る前に絵本を読んでいる。ほとんどは近所の図書館で借りてくる絵本だ。

ここでは、私が日々読んでいる絵本の中でも特に印象に残った絵本を紹介する。

佐々木マキさんの絵本

私は、この絵本の作者でもある佐々木マキさんの絵本がとても好きで、図書館で借りられる本はもうほぼほぼ借りていると思う。好きな絵本作家さんの中でもベスト3に入るのではないかと思う。佐々木マキさんといえば「ぶたのたね」シリーズが有名だろうか。

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佐々木マキさんの絵本は、輪郭線がはっきりと描かれた独特のイラストの世界観やなんだかちょっとおバカな感じのキャラクターとか、絵がユーモアにあふれていて面白い。さらに絵だけではなく、お話も基本的にわかりやすいんだけど意外な展開だったり、シュールな終わり方だったり…語彙力がなさすぎて申し訳ないのだが、とにかく大人が読んでもジワジワくるものが多いのである。漫画やイラストレータとしても活躍されている方なので、なんかそのへんも影響しているのかなと思う。

なお、佐々木マキさんについてはこちら↓にインタビュー記事もあるので気になった方は是非どんな方なのか読んでいいただければと思う。

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なお、今日紹介する本ではないので今日は書きたい気持ちをぐっと抑えるが、私は佐々木マキさんの「ねむいねむいねずみ」シリーズが特に好きだ。この本についてもまたいつか紹介したいと思う。

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解読する快感

そしてようやく本題に入るが、この「おばけとぼく」は、文字ではなくタイトルのとおり「絵で読む」お話である。若干ネタバレしてしまうが、絵で読むとは、次↓の説明のように、ひとつひとつの小さな絵の頭文字を読んでいくという意味だ。

つまり、↓の画像の場合だと、実際に読む時は「お・お・き・な・に・も・つ・だ・ね、な・に・い・れ・て・き・た・の」みたいな感じで、めっちゃゆっくり読む感じになるのだ。

お話は終始この調子で進んでいく。今回は子どもたちが「自分たちで読みたい!」というので、男の子の部分を娘が読み、おばけの部分を息子が読んでいたが、終始「面白いねぇ!」と言って大喜びだった。いつもは私の方が絵本が好きすぎて子どもたちのリアクションが薄く感じる(逆に私一人で余韻に浸っている)というパターンが多いのだが、この作品に関しては子どもたちがかなり食いついていた。

佐々木マキさんの絵が好きなこともあり、私も読んでいて楽しかった。東大王的な頭脳を駆使するほどの解読ではなく、ごくごく簡単な解読なのだけれど、いくつになってもこういうのってなんだか面白いなと思った。やはり「わからない」が「わかる」に変わることに人は快感を覚えるものなのだろう。

不思議な佐々木マキワールド

ちなみに、このお話では終始この「おばけ」が出てくるのだが、冷静に考えたら結構気持ち悪い。しかし、なぜかこの手紙を書いている様子とかを見ると可愛く感じてしまう不思議…。佐々木マキさんの絵本ってわりとこういう感じの「変だけどなんかいい」みたいなのが多い。佐々木マキさんの絵本は色々な作品が出版されており、小さなお子さんでも読みやすいものも多いので、気になった方は是非読んでいただきたい。