相変わらず眠いのとやる気が出ないのダブルパンチで仕事が全然はかどらないので、今日はもうブログだけ更新して早めに寝て、明日は仕事に専念しようと思う。
ということで今日は子どもの名前について書きたい。
これから赤ちゃんを産む方、特に第一子の名前を考えている方の参考になればいいなと思う。
多分世界で一人だけの息子の名前
私の息子の名前ははっきり言って珍しい。
ただ、キラキラネームかと言われたら微妙なところだが、キラキラネームと言われても仕方がないというくらい珍しい名前だと思う。
おそらく彼と同じ「名」の人は日本には今いないのではないかと思っている。
まず響き。息子の名前はダブルミーニングなのだが、片方の意味としてはある自衛艦の名前からとっている。
先に言っておくが、身内に自衛隊員がいるわけではない。
ただ、義父が仕事でその船に携っていたらしく、結婚前からその船の名前を何度となく聞いていたので、私の頭の中にはずっとその船の名前の響きが残っていた。
全てはそこから始まった。
病気を教えてくれた息子
私が息子を妊娠した時、最初に行った産婦人科で、私の両方の卵巣が腫れており、卵巣嚢腫ができているということで、その日のうちに大学病院に行くことになった。
それまで全く自覚症状はなかったのだが、放っておくと危険ということで、妊娠4ヶ月、安定期に入った時に私は、全身麻酔はNGということで局所麻酔の意識がある状態で手術をした。
手術台のライトのフチの銀色の部分が鏡みたいになっていて、自分のお腹が電気メスで切られる様子や内臓が丸見えだったのを覚えている(見なきゃいいのに見ちゃう私)。あと、内臓を触られるとめちゃくちゃ気分が悪くなるということをその時初めて知った。
当初、卵巣はとらないといけないかもしれない、今後妊娠はできないかもしれない、という話もあったが、大学病院の先生方が上手くやってくれて、卵巣は両方とも綺麗に残してもらうことができた。
ただ、摘出した嚢腫は「境界悪性」と言って、良性のものではなく、もしかしたらガン化するかもということで、私はガン患者的な扱いを受けることになり、ガン保険も下りた。
そして、息子はもう9歳になるが、未だに定期的に血液検査やCTなどのフォローのため、その大学病院に私は通っている。幸い今のところ問題はないため、来年の年明けでフォローもようやく終わることになっている。
話がそれてしまったが、そんな経緯もあり、息子の名前は退院後、自宅の掃除をしている時にふと思いついたのだった。
義父の好きな船の名前であり、自衛艦のように荒波を乗り越えて突き進めるように、そして私の病気を知らせてくれたという意味をこめてつけた。
勘のいい人ならこの時点でだいたい見当がつくかもしれない。
漢字の問題
響きについては私が思いついた時点で「もうこれしかない」という感じだったのだが、問題はどういう漢字にするかという点だった。
極端な例かもしれないが、こちらをご覧いただくとおわかりのとおり、自衛艦の名前は「ひゅうが」みたいなそのまま「日向」というかっこいい名前っぽいものに変換できるものもあるが、「えたじま」みたいに、漢字にすると「江田島」で、名前っぽいものに変換できないものもある。
で、うちの息子の名前は残念ながら後者だった。漢字に正しく変換すると苗字みたい(ていうか苗字)になってしまうのだ。
でも、なるべく読みやすい漢字を使いたいということで四苦八苦したのだが、読みやすくしようとすると「夜露死苦」みたいな一文字ずつ字を当てていく感じになって、しかも3文字なので、余計にヤンキーっぽくなってしまうのだった。
で、結局は名前によく使われる漢字を使って、当て字みたいな感じにすることで落ち着いた。
すごく例えにくいのだが、イメージとしては「歩愛」と書いて「あるあ」と呼ぶような感じだろうか。とりあえず一発では読めない、というか、一発で読もうとすると普通に「よしお」みたいな感じで普通に読める名前の組み合わせになる。
なので、余計に厄介というか、ふりがながない場合はかなりの確率でそっちの普通に読めるパターンで読まれるのだった。
なお、一度きりしか訪れることのない場所など、もう別に訂正する必要もない場合は、めんどくさいので、間違えて呼ばれてるけどそのまま返事をしたりすることもある。
珍しい名前であることのメリット
珍しい名前であることのメリットは、間違いなく覚えてもらいやすいことだろう。
特に今息子はまだ小学3年生だし、漢字で名前を書く場面もそう多くないからかもしれないが、幼稚園の時なども、全然知らない人から「名前は知ってたんだけど、君がそうなんだね!」みたいに言われることが多々あった。
とりあえず名前が珍しいので「どんな奴なんだろう」的な感じで同級生から興味を示してもらいやすい、というのは今でもかなりあると思う。
あと、珍しい名前なので、自分の子どもが呼ばれている時とかにすぐ気づくことができるのと、最悪名前を書くスペースが狭くても下の名前だけ書いとけば息子のものであるとわかる、というメリットもあった。
それ以外は、自衛艦の名前なので、ちょっとそっち系に詳しい人(だいたい年配の方)からは「ひょっとしてあの船の…」みたいな感じで会話が弾むことがあるくらいだろうか。
まぁ今のところ本人も自分の名前が恥ずかしいとか言ってないので特に困っていることはない。
珍しい名前であることのデメリット
デメリットはズバリ、ふりがながないと絶対に一発で読めないこと。
これについてはやはり「夜露死苦」みたいに一文字ずつ当てといた方が良かったかなとも思うが、まぁ大人になれば下の名前で呼ばれることもプライベートでしかないかなと思うので、今のところこれでもいいかと思っている。
次に、例えば何かの予約をする時に電話連絡をしなければいけない場合、まず一発で聞き取ってもらうことができない。ちょっと半笑いでめちゃくちゃゆっくり「よ・し・お、です!」みたいに言わなければならない。最低でも2回は繰り返し言う必要がある。
響きに関してはもうどうしようもないし、これでいいと思っているが、漢字については未だにこれでよかったのかなと思うことは正直ある。
ただ、女の子なら結構「珍しい名前で平仮名」というパターンを見かけるのだが、男の子で平仮名っていうのは見かけないのだ。
ただ、ハーフみたいでそれはそれで紛らわしいのだが、いっそのこと「草野マサムネ」「甲本ヒロト」的な、本名だけどちょっと芸名風味で片仮名でも良かったかなと最近思ったりする。
100%違う方で呼ばれる娘の名前
一方娘の名前はというと、響きはいたって普通というか、芸能人とかにもチラホラいるようなよくある名前だ。多分同じ名前の層が厚いのは今の30代~20代後半くらいではなかろうか。
日常的に誰もがよく口にする言葉であり、歌詞に使われたり会社の名前などになっていたりする言葉なので、非常に呼びやすく親しみやすい名前ではある。
娘の名前については、特にドラマチックな理由はなく、私がお風呂で髪を洗っているときにふと頭に浮かんで、そのままそれで行こうということになった。
ただ、その言葉自体にすごく思い入れがあるわけでもなく、その言葉本来の漢字にも特に思い入れがなかったため、夫(仮)と相談の上、違う字にしようということになり、字面の美しさから今の漢字に決まった。
漢字で2文字なのだが、一文字目は名前によく使われる名前なので簡単に読んでもらえる。しかし、問題は二文字目である。
普通に漢和辞典を引いてもその読み方はあるのだが、そう読めることを知っている人が少ないし、その読み方で使われる単語も少ない。
私は過去に自分が描いた絵のタイトルにその漢字をその変わった方の読み方で使ったことがあったので偶然知っていた。
そのため、漢字で呼ばれる場合は、100%一番わかりやすい読み方で呼ばれてしまう。
しかもそっちの名前の方が今っぽいので、なおさら呼ぶ人も何の疑いもなく呼ぶ。
これまたわかりにくい例えではあるが、たとえば「心」という字は人名では「み」と呼べたりする。なので本当は「心那」と書いて「みな」と呼んで欲しいけど、「ここな」と呼ばれる…みたいな感じである。
しかもうちの娘の場合は「みゆき」と「みさき」みたいな感じで、本来の読みとよく間違われる読みが1文字しか違わないので、余計に厄介なのである。
こちらもふりがなが無いと100%正式な名前で呼ばれることはないので、もう訂正するのもめんどくさくなって、相手が気づくまで間違えた名前のまま会話をすすめることもある。
結論:珍しい名前でもいいから一発で読めた方が楽
…というのが、今のところ我が子に珍しい名前をつけた親としての率直な感想である。
息子レベルの珍名の場合は逆に名前で得することもあるので、結構ありなのかなとも思う。
ただ、やっぱり漢字にするなら「夜露死苦」的に一文字ずつあてる方が確実に読んでもらえるのでいいと思う。もしくは平仮名か片仮名パターン。
とはいえ、本当に名前なんて好みだし、最近は色々な名前の子がいるのでそこまで気にせず、「これぞ」という名前を付けるのが一番の愛情かなと思う。
とにかく、本名が昭和生まれ丸出しのめちゃくちゃありふれていて完全にシワシワネーム、しかも両親ではなくおばあちゃんに付けられたという名前を持つ私からすれば、どんな名前でも最近の子の名前はフレッシュで素敵に見えるものである。
(以上、いまいち説得力のない話でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました)