エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

40歳の今「やっといてよかった」と思うこと【後編】

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大好きな大濠公園。私の本籍地(本当に)

顔が溶けそうである。眠すぎて。確実に見えない力によって瞼を中心として顔が下に引っ張られている。

今日も日中居眠りをしてしまったばっかりにほとんど仕事が捗らなかった。あと2日あるから大丈夫だろうけど、ほんと最近眠すぎてダメダメだ。

来週カウンセリングと心療内科があるから相談しよう。ただの睡眠不足だろうけど…。

あっ、そういえば前澤さん本当に宇宙行っちゃいましたね。もうISSドッキングもしたんだって?本当にすごいわ。ああいうお金の使い方いいなー。お金なんて使わないと意味ないもんねぇ。お金持ってるだけじゃできないことだし、命掛けてでもやってみたいことやっちゃうのが本当にすごいと思う。(まぁお金持ってる人しかできない話ではあるけど…)

ということで、もう仕事の記事なんて書ける頭の状態ではないので、今日は昨日の続きの後編だけ書いて寝ようと思います。

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やっといてよかったこと⑤:全身麻酔

私は、ちょいちょい書いている妊娠中の卵巣嚢腫の手術以外に、実は大きめの手術を25歳くらいの時にもやっている。

何の手術かというと、自然気胸(左肺)の手術だ。今でも穴が空いたところにはクリップがしてあって、健康診断の度に言い忘れてて「なんかやりました?」って聞かれる。

あれは福岡に移住して暫く経ったある日のこと、仕事中になんかいきなり息苦しくなって(多分その時に肺に穴が空いたっぽい)、その時はよくわからないのでそのまま放置していた。

で、一旦落ち着いたりもしていたのだが、暫くしたらまた咳がずっと出るようになり、床とかにお尻をついて座ると息苦しくなり、当時エレベーターなしの4階の部屋(でも一応新築だったのよ)に住んでいたのだが、最終的には4階まで昇ろうとしても息苦しくて途中の踊り場で休まないと昇れなくなり、「なんかこれはヤバいかも」と思って病院に行ったところ、左の肺が半分くらいまでしぼんでしまっていたのである。

ドクターの話によると、どうやら1回穴が空いて、その時は一旦閉じたけど放置している間にまた破れていたっぽく、病院を受診したその日に即入院となった。

そして水が溜まっているだか溜まってる空気を抜くだかで、その日のうちにあばら骨の間のあたりにいきなり穴をあけられ、そこから管を通して水を出すみたいなのをやった。

経過を書き出すと長くなるので、細かいことは省略するが、とにかく「こんだけしぼんでたら手術するしかもう無理よ。よくここまで放っておいたね」と言われ、私は半ば強制的に全身麻酔で肺の穴を閉じる手術を受けたのだった。

全身麻酔をする時は、もうそれは一瞬の出来事である。口に酸素マスクみたいなのを当てられてガスを吸い込んだと思ったらもう意識が完全に「ブチッ」と途切れる。

普通寝て起きると「時間が経過した」という感覚がなんとなくあると思うが、全身麻酔の場合は、本当に時間の経過という意識がなく、「テレビを消して、つける」みたいな感じの、かなり独特の感覚に陥る。

麻酔から覚めた時は「江戸さ~ん!」「江戸さ~ん!!」みたいな感じでひたすら呼ばれていて、意識も朦朧としているし、あっちゃこっちゃからなんか管が通されてて不快極まりなかったのだが、私はあの全身麻酔の感覚は死ぬときの感覚と同じなのではないかと今でも思っている。

昨日のブログでは「死ぬときの走馬灯に~」みたいなことを書いたが、実際の死ぬ時っていうのはあんな感じで「ブチッ」と一瞬で全ての感覚が失われるのではないだろうか。全く医学的な知識もないし、死んだことがなくわからないので適当に言っているだけだが、多分あんな感じで一瞬にして終わるんだと思う。

ちなみに、あれは多分麻酔が切れる直前だったのだと思うが、私はある夢を見た。それは自分が黒い石になっている夢だ。意識はあるのだが、自分が石なのである。暗いところに、河原みたいに石がいっぱいあって、私はその中にある石のひとつだった。

そんな夢を見たこともあり、私は死んだら天国も地獄もなくて、魂はあるけど石に閉じ込められ、永遠にそこに居ることになるか、もしくは何かのきっかけで石から魂が抜け出て生まれ変わるのではないかと少し思っている。

麻酔が切れる時のあの不快感は本当に最悪だけど、不謹慎ながらチャンスがあればあと何回か全身麻酔はやってみたいと思っている。変な言い方だが、あの独特な感覚は体験しておいて損はないと思う。

やっといてよかったこと⑥:福岡への移住

順番が逆になるが、気胸になる数ヶ月前に、私は単身福岡へ移住をした。この件については書き出すとめちゃくちゃ長くなるので、詳しいことはまた別の記事でじっくり書きたいと思うが、簡単に言うと、一人旅で福岡に行って、福岡がめちゃくちゃ気に入って住むことにしたのだ。

つまり、1回目は一人旅のために来福し、その次の来福では住む部屋を決めてきたというわけだ。

誰一人友達もいなければ、親戚もいないし、仕事も決まってないまま引っ越してきたので完全にゼロからのスタートだったが、福岡の人(というか九州の人なのかな?)は面倒見がよく親切な人が本当に多くて、私みたいなどこの馬の骨かもわからない人間にも皆すごくよくしてくれた。

気胸の手術をしたのは福岡に移住してから3~4ヶ月後くらいの話だったと思うが、その時の職場のお姉さま方が皆でお見舞いに来てくれたりして、本当に人情味あふれる人が多かった。

福岡の話については本当に好きすぎて、書き始めると止まらなくなるので注意が必要だ。

結果的にはそこで夫(仮)と出会うことになり、ある意味それが悲劇の始まりともいえるのだが、福岡の街には全く罪はないということだけは言っておく。

住んでみたいと直感的に思った場所に住めたこと、ゼロから生活や人間関係を作り上げ、その街の人間になれたことは本当に今振り返っても良い経験だったと思う。

ちなみに入籍する時に本籍地を決めることができるのだが、私の本籍は福岡市にある大濠公園である。もう10年以上戻ることができていないが、心は今でも福岡県民である。

子どもがいつか巣立って、私がまだその頃も生きていたら、また福岡に戻りたいと思っている。

やっといてよかったこと⑦:住宅の購入

住宅の購入といっても私の場合は今の家も前の家も築古のマンションで、全面リノベーションをして住んでいるのだが、しかも正式には夫(仮)がローンを組んでいるわけなのだが、住宅の購入もやっといてよかったと思うことのひとつだ。

芸能人とかお金持ちが住むような家賃の高い賃貸なら全然賃貸でも問題ないと思うが、私のような庶民・貧民が暮らすなら、賃貸は本当に何の財産にもならないのでもったいないのもあるし、基本的に設備とか定期的なメンテナンスがショボい傾向にあるので、購入した方が絶対に良いと思っている。

特に今回別居するにあったって家を売った時は、損をすることなく売り切ることができたので余計にそう思う。購入する物件の見極めなどさえきちんとやれば、不動産投資ってかなり楽に大きなお金を稼げることができるのではないかと思った。

見る人が見たらこんなの完全に素人考えなのかもしれないけど、住宅の購入も社会人としての経験値が上がったというか、社会の仕組みとかお金の流れみたいなのをちょっぴり垣間見ることができたので、やってよかったと思う。

やっといてよかったこと⑧:出産

出産については度々書いているように、動物として生きてきた以上、子孫を残すという意味で産んでおいて良かったと思う。

産んでおいてよかったというか、なんだろな、産むことによって自分が生まれた意味がやっとできたような、そんな感覚だ。

私はもとから長生き願望が全くない人間なので、余計に「もうやらなあかんことはやっといたから!じゃ、おつかれ!」みたいな感じである。

ただ、産むのはいいが、育てることもセットで考えると、はっきり言って微妙だ。

親がこんなことを言ったらいけないのは承知で言うが、産んでよかったとは思う一方、子育てが大変すぎて、子どもを産み育てることは果たして幸せなことなのかとふと思うことは度々ある。

今のところ私にとっての子育ては「かわいい」とか「楽しい」というよりも圧倒的に「大変」「しんどい」の方が勝っている。

しかし、人間としての経験値は高くなったというか、なんか子育てって逃げられない修行みたいな感じなので、その点では確実に子どもがいなかった頃よりは忍耐強くはなっていると思う。ただ夫(仮)に対しては忍耐強くはなれなかったので、私の発言に説得力がないことは自覚している。

出産に関しては一瞬で終わるし、自分の身体はその度にボロボロになっていくだろうけど、産むだけならあと何回かは産めると思うし、代理出産できるなら協力してもいいとすら思っているくらいだ。さすがにもう産むことはないだろうけど。

(本当はあと「親知らずを抜いたこと」とか「転職したこと」とかもあったのだが、書けば書くほどなんか薄くなりそうなのでこのへんにしときます。それではおやすみなさい…)