エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

子をもつ親と仕事について思うこと

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今日の話は賛否というか、色々な意見があるだろうが、前々からモヤっとしていることなので、とりあえずここに書いてみようと思う。

育休中だったAさんの話

もう終わった話なのだが、私は前年度、子どもの小学校のとある委員をやっていた。

子どもが通う小学校(公立)含め、うちの近所の小学校は、だいたい児童一人につき親はなんらかの委員を6年間のうちに1回はしなければならず(ポイント制のところもある)、その中でも最もしんどいPTAの本部役員を一回やると、子どもが何人いても永久的にその先は何の委員もやらなくていい、みたいな決まりがある。

で、私はその毎年来る「委員やらないといけない」的なプレッシャーが鬱陶しいので、今年度は思い切って本部役員をやることにしたのだが、前年度はそれよりもうちょっとしんどくない委員をやっていたのだ。

本部役員を一回やっちゃってスッキリしてしまおうかとは前々から考えていたので、前年度のその委員の方は特にやる気はなかったのだが、半ば強制的に、言い方は悪いが半分騙されるような形でその委員を引き受けることになってしまったのだった。

で、その委員は私を含めて3人しかいなかったのだが、委員となった当初は次のような状況だった。

  • 私(個人事業主)
  • Aさん(正社員・育休中)
  • Bさん(専業主婦)

委員会の仕事自体はそれほど忙しくはないのだが、全校に関わる仕事を3人で引き受けるので、それなりの責任はそれぞれにかかっていた。特にBさんはその委員会の委員長、Aさんは副委員長だったのでちょいちょい会議に出たりしなければならなかった。私は一応書記という立ち位置だった。

なぜ引き受けたし…

ところが、4月からスタートし翌年3月までその委員の仕事はあるのだが、Aさんは9月から育休が明ける(でもできる限り参加します)とのこと。その時点で私は「なんで途中で育休明けるのに引き受けたんだよ」とちょっと思ったものの、出来る限り参加するとのことだったので、「あぁそうなんだ」と思ってそれはそれで受け止めていた。

がしかし、いざ蓋を開けてみると、9月以降Aさんは何かにつけて「仕事を抜けられない」といって参加しなくなり、実質委員の仕事はBさんと私だけで進めることになった。BさんもAさんの育休明けと同じくらいのタイミングでパートを始めたが、Bさんは休みの都合をつけて会議に出たりして委員の仕事をこなしていた。Aさんは育休明け以降一度も会議に出なくなった。

悶々としながら私はBさんと仕事をすすめ、ちょいちょいオンライン上でAさんが出来そうな仕事を投げてみたりしたものの、やはり実質的に動いたのは最後までBさんと私だった。

で、年度が替わって来月には次の委員さんへの引継ぎがあるのだが、私は最後くらいはAさんが役割を果たすべきだろうと思い、Bさんに「Aさんにも引継ぎを手伝ってもらったら?」と声をかけた(私は本部役員の引継ぎがあるので参加できない)。で、Bさんも一人で引継ぎをするのは不安なのでAさんに「Aさんがお休みのとりにくいお仕事なのはわかっているのですが…」という前置きをした上で、一緒に引継ぎに参加してもらえないかと声を掛けたのだった。

しかし、Aさんは「ごめんなさい」と言いつつも「その日は◯◯があって(私が休むとすごくたくさんの人が困るの、的な補足を加え)抜けられないんです…。LINEのやりとりで引継ぎは駄目ですか?」的な返答をしてきたのだった。

そのやりとりを見ていて、やはり私は「参加できないなら最初から引き受けるなよ…」とまた思い、そして、なんとなくAさんの言動から滲み出る「正社員だから無理なんです」的な雰囲気にすごくモヤモヤしたのだった。しかもAさんはろくに務めを果たしていないにも関わらず、形式上は「副委員長をしました」ということにはなるという…。

その仕事を選んだのはあなた

で、この件に関しては本当に「何でお前引き受けたんだよ…」としか言いようがないのだが、前々からなんか似たような場面というか、こういう子育てに関する場面で思うことがある。

それは、「その仕事を選んでいるのはあなたの自由ですよね」ということである。たしかに現実として私のような個人事業主やパートで働いている人よりも正社員の人の方が仕事を抜けにくい状況であるのはわかる。しかし、そこに関しては、言い方がきつくなってしまうかもしれないが、その人が勝手に選んでやっていることである。で、今回の委員の仕事と個人の仕事の雇用形態というのは全く関係ない話なわけで、そこは自分が委員を引き受けた以上、仕事と同様に責任を持つべきだろうと思うのだ。

まぁ私がこんなところで愚痴っても仕方ないし、もう例の委員の任期も終わってしまったのでどうしようもないのだが…。

我儘すぎやしないか

このようなことはニュースなどを見ていても感じることがある。

「希望の保育園に入れない。認可外の保育園だと保育料が高額で困る」とか、「コロナで学童が閉まってしまって預けられなくて困る」とか…。

たしかに困るのはわかる。働いているのに保育料でほとんどもってかれちゃうとか、私も息子の時代などは無償化の恩恵をあずかれなかったのでそんな状態だったし、コロナで小学校がやってる方の学童に制限がかかった時にちょっと困ったことはあったので、困るっていうのはわかる。そして、同じように困るって人はたくさんいて、だけどほとんどの人が、どうにかこうにか「でも仕方ない」といった感じで、折り合いをつけてどうにかしているのだ。

ただ、そこでたまに「子ども預けれなくてマジ困るんだけど!仕事できないんだけど!」みたいな感じで文句を言っている人を見ると「それってどうなの?」と思うことがある。「その仕事を選んだのはあなたですよね」「預けられないって、そもそもあなたの子どもですよね」と。

「お金が欲しい!仕事したい!今の仕事やめたくない!子ども預けたい!親の負担大きい!」って、ちょっと我儘すぎやしないか、と思う。

経済的に余裕がないから本当は働きたいけど、今働いていないからという理由で認可保育園に預けられない人もいるし、夜遅くまで仕事をすることを選んだ分、高いお金を払って遅くまで子どもを預かってくれる学童を利用している人もいる。また、子どもが長時間留守番しなくていいようにパートで働く人もいれば、融通のきく職場を選ぶ人もいるわけで…。

「親」という仕事

最初のAさんのケースとは少し違うかもしれないけど、親である以上「仕事ファースト」の考え方ってちょっと無責任というかなんというか、大切なことが抜け落ちているような気がしてしまう。

親だって一人の人間だし、親という側面だけで頑張れとも思わないけど、子どもが親の助けがないと生きられないうちは、親としての側面が優先で、仕事や自分ファーストとするのは…うーん、だったらなぜ子どもをもうけたのか…と思ってしまうのだ。

お年寄りが長生きするのも結構だが、税金のこととか生産性とか、将来のことを考えると、やはり子育て世代は優遇されるべきだと思うし、働く人、子育てする人を支援する動きはもっとあっていいと思う。働き盛りの若い人が我慢ばかり強いられるのは間違っている。また、例えば病気で働けない人とか、障がいを抱えている人への支援とか、自ら選んだわけではない状況に陥って困っている人に向けた支援はもっとあっていいと思う。

ただ、今回のAさんの例をあげると、「仕事があるからでられましぇ~ん(そんな言い方はしてない)」ではなく、そこは、自分で選んだ仕事なんだから、そして自分が引き受けた委員なんだから、Aさんが職場に相談してどうにか調整するように努めること、もっと大きな話になると、会社側も親である社員をもっと支援する姿勢を見せる必要があるんじゃない?と思う。

まぁ、結論を言うと「Aさん、なぜ引き受けたし」なんだけれども。

ということで、今日も「だから何?」な話でした。