ブログを本格的に再開してから約2ヶ月。今のところ私のブログにコメントをくださるのは特定のお友達なのだが、昨日は珍しく全く存じ上げない方2名から以下の記事↓の件でコメントをいただいた。
賛同か批判かのどちらかで言うと、正直2件とも批判寄りのコメントではあったものの、いつぞやのヤフコメ炎上事件↓の時とは違い、コメントをくださった御二方とも丁寧な言葉遣いかつ、きちんと文章としてコメントをくださっていて、正直コメントが届いた瞬間はヤフコメ炎上の再来かと身構えたが、じっくり文章を読ませていただくと私にとっては非常に勉強になる内容で感動すら覚えた。
見ず知らずの私のブログを読んでくださった上に、きちんとした文章でコメントをくださるなんて、普段編集者さん以外からは何のレスポンスもない記事を延々と書き続けている私にとっては、非常に新鮮であり、ライター冥利に尽きる経験だった。
自分の名前で、自分の言葉で文章を書き発信するということは、それがいかなる内容であっても、ある意味自分の身ひとつで世界に喧嘩を売るようなものだと私は思っている。そこに味方が付くこともあれば、敵が現れることもあり、当然傍観者もいる。
文章に限らず、絵を描いていた頃もそれは同じだった。やはり表現するということは私にとっては非常に楽しいことだ。
ぶっちゃけブログのせいでここのところ連日寝不足なのだが、やっぱりブログを再開して良かったと思った。
今日は思いっきりキセルガイの記事なので読んでいただいているかはわからないが、昨日コメントをくださった御二方には心より御礼を申し上げたい。ありがとうございました。
ということで、また前置きが長すぎたが、本題に入る。
今日は私が前からずっと書きたかった現在飼育中のキセルガイについての話をしたいと思う。
なお、今日は文章少なめ、写真盛沢山でお送りします(キモかったらそっ閉じしてください)。
キセルガイとの出会い
iCloudに残っている写真で、最初にキセルガイがあるのが7月13日なので、おそらくその前日あたりのことだろう。
ある夜、ベランダのゴミ箱にゴミを捨てようとしていた私は、ベランダの白い壁に白くて小さな突起物があることに気づいた。見た目は完全に海にいる巻貝である。
「こんなの前からあったっけ?」
そう思った私は、思わず息子を呼び、「こんなんあったっけ?」と聞いたが、息子も知らないということだった。
そもそもその壁にへばりついた見たこともない貝状のものが一体何かもわからない上、生きているかどうかもわからなかったので、私はベランダにあるほうきの先でその貝状のものを壁から削ぎ落した。
貝状のものはベランダの床に落ち、びくともしなかった。
「これで明日の朝動いてたら生きてるな。ちょっと様子見てみようゼ!」と言って、私と息子は家の中に入ったのだった。
そして翌朝、ベランダに出た私は、その貝状のものがまた壁にくっついているのを発見し、すぐさま息子を呼んだ。
「ヤバい!これ生きてるで!」
「お母さんちょっと調べてみようよ!飼おう!」
もはや暗黙の了解と言う感じで、その貝状のものは息子の飼育ケースに入れられ、私と息子はすぐに調査に入った。
その名は「キセルガイ」
たしか「カタツムリ 細長い」とかでググったと思う。
すぐにその貝状のものは「キセルガイ」という生き物だということが判明した。
形状が煙管(キセル)に似ていることから「キセルガイ」といい、軟体動物門腹足綱キセルガイ科に属する巻貝とのこと。カタツムリの仲間らしい。
種類がめちゃくちゃあるらしく、もはや家にいるこのカタツムリくん(この最初の一匹についてはそう呼んでいる)が一体なんていう種類なのかとかは情報がありすぎる、逆に言えばある意味少なすぎて、よくわからなかった。
そして色々調べてみたところ、落ち葉や木の皮コンクリートなどをなめて生きているようで、数年から10年とか生きる個体もいるらしいとのこと。
身体(ぷにぷにの部分)に対して殻が大きいので動きが遅く、雌雄同体であることもわかった。
「なんかこれなら全然飼えそうやな…葉っぱとか木の皮なんてそのへんにあるし…」
ということで、謎だらけではあったが、ひとまずそのまま飼ってみることにした。
ひょっとしたらすぐに死んでしまうのでは…と思ったが、全然そんなことはなく、私が用意したもののうちの何を食べているのかもよくわからないが、きちんと糞もしていて、カタツムリくんはたたただ静かに我が家で暮らし始めたのだった。
とはいえ、なんだか一匹だけじゃ可哀想と思った私と息子は、散歩などに出掛ける度に目を皿にして地面を見たり壁を見たりしていたが、一向に仲間は見つからなかった。
「なんか一人で卵産めるみたいやけど、多分一人で産んだやつはちゃんと育たへんかもな~。やっぱりもう一匹欲しいなぁ~。どっかおらへんかなぁ~」
そんな話を毎日のようにしていた8月始めのある日のことだった。
まさかの一匹で産卵
いつものように朝起きて飼育ケースを見てみると、なにやら米粒のようなものがあるではないか!
「卵産んでる!!!!!」
その日息子と娘は夫(仮)の家に泊まりに行っていて家には私一人だったので、私は夫(仮)に↑の画像を送り、息子に興奮気味でそう伝えたのだった。
その後、カタツムリくんは連日のように卵を産み始めた。
ネットで調べると自分で産んどいて踏みつぶしたりすることがあると書いてあったため、とりあえずプラスチックのカップに卵を移動させ、定期的に霧吹きで水をかけたりして様子を見続けた。
卵が産まれてから2週間以上は経過していたであろう。私はもはや顕微鏡を覗き込む研究者のようにスマホのライトを後ろから照らしたりして卵の様子を連日観察し続け、本当に孵化するかを毎日チェックしていた。
なんだか卵の中で動いているような、いないような…。
キセルガイの卵はつまようじの先くらい、1.5ミリくらいしかないのでスマホのカメラモード&アップにしてやっと動きが見える感じだった。
するとその数日後くらい、たしか友達親子が家に遊びに来てくれた日の夜、またスマホのカメラモード&アップで夜な夜な観察していたところ、卵に異変が起こっているのを発見したのである。
まさかの孵化成功(何もしてないけど)
なんだか卵からめちゃめちゃ小さいカタツムリ風のものが出てきているではないか!
私はひたすらスマホのカメラモード&アップ状態で見守り続けた。
多分なんだかんだで2時間くらい見続けていたと思う。
確実に孵化している!!!!!
友達にしてみればうちに子どもたちと遊びに来て一日喋りたおしてお疲れのところ迷惑な話だったと思うが、思わず「キセルガイの卵孵化した!!」と、私は夜中にも関わらず動画とともに友達に報告をしたのだった。
友達は優しいので、一緒に喜んでくれた(あの時は、ごめん)。
続々と孵化&成長
その後、卵たちは順を追ってどんんどん孵化していき、やはり何を食べているのかはわからなかったが、日を追うごとにそれらしい形に近づいていくのだった。
この頃は本当にめちゃくちゃ小さくて、動きもめちゃくちゃ遅いので、スマホカメラモード&ズーム体制で、毎日1時間くらいは死んでいないかどうかずっと観察していたと思う。
冷静に考えると夜中に一人で何をしてるんだという話だが、あの小さな卵から産まれた小さな生き物が確実に動いていて、生きようとしている姿は非常に尊いものだった。
というか、そもそもキセルガイどころかカタツムリにすら今まで一切興味のなかった私にとって、よくわからないキセルガイという生物が卵を一匹だけで産み、さらにその卵が孵化するという経験はまるでお伽話のようだった。
そしてこの頃の私は完全にキセルガイ研究家みたいになっていた。
(全然文章書くつもりじゃなかったのにもう3000文字を超えてしまったので今日はこのへんで終わります…ていうかこの記事誰が読むんだろ…)