エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

【画像あり】ヒメカツオブシムシの話

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この瓶の中に飼っている

※最初にお伝えしておきますが、今日は虫の話です。そんなにグロくないですが、虫が苦手な方は見ない方が良いかもしれません。

…と書いてはみたものの、別に私も虫好きではない。

以下のとおり現在はキセルガイ(ていうかキセルガイは虫なのか…?)とカブトムシの幼虫を飼育しているが、なんとなく流れで飼っていて、飼っているうちになんとなく情がわいてきて平気になっているだけである。

なので虫たちには申し訳ないが「可愛い!」とかいう感情はないし、死んでも涙を流したりなどはしない。いたってドライな関係である(関係もなにも向こうはなんとも思ってないと思うが)。私にとってはペットというよりももはや観察対象という感じの存在なのだ。

で、今日はまだ紹介をしていなかったと思うが、キセルガイ、カブトムシの幼虫とともに私が飼っているヒメカツオブシムシについての話をしたいと思う。

ヒメカツオブシムシは害虫

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ヒメカツオブシムシの幼虫

ヒメカツオブシムシは甲虫目カブトムシ亜目カツオブシムシ科の昆虫の一種で、上記の画像は幼虫の姿である。私は昨年の3月くらいからこの状態のヒメカツオブシムシの幼虫を飼っている。↓を見ていただいてもわかるとおり、彼(彼女かもしれない)は害虫リストに入れられるような害虫である。服とかを食べてしまう虫なのだ。なお、その名のとおり鰹節に発生していたのでカツオブシムシというらしい。

ヒメカツオブシムシと出会ったきっかけ(どうでもいい)

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めちゃくちゃ小さい

で、なんでヒメカツオブシムシを飼っているかというと、ちょうど今から1年ほど前、1月の末に今の家に引っ越してきて荷物もひととおり片付いた頃のこと。子ども部屋の押し入れの天袋に置いていたプラスティックの入れ物を取り出すと、何やら茶色いものが…よく見ると↑の虫がいるではないか。

「なんか虫いる!」と息子に声をかけたところ、息子がいつものように食いつき「飼ってみよう!」ということになったのである(展開が早い)。で、その時ちょうど味塩コショウの入れ物が空になっていたので、ひとまずその中に彼を閉じ込めて観察することにしたのだった。

そして、その後「押し入れ 虫」などで検索をしていくうちに彼がヒメカツオブシムシの幼虫であることがわかった。

驚くべきヒメカツオブシムシの生態

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尻尾のフサフサまできれいに脱皮

で、ヒメカツオブシムシ(カツオブシムシ)の幼虫というのは、通常は300日くらい幼虫でいるらしいのだが、成長に必要な栄養がとれない場合には下手すると3年くらい幼虫のまま生きるらしく、現に彼はすでに幼虫の状態で発見時から1年以上経過している(昨日も生存を確認した)。ていうか、5~6月頃に産卵ということなので、ひょっとしたらすでに出会った頃には生後1年が経過していたのかもしれない。

とりあえず現在はなんとなく彼が隠れたがりそうな、近所の切り株にあった真ん中の朽木みたいなやつを瓶に入れてあげているのだが、成虫にならないところを見るとやはり栄養が足りていないのかもしれない。鰹節のような動物系の乾燥食品を好むということで以前鰹節を入れていたこともあったのだが、やはり布の方が良いのだろうか(知らんがな)。

なお、脱皮については既に何度も繰り返している。息子とたまに本体とそっくりな抜け殻を見つけては「うわ~死んだかな」と言い、でもやっぱり朽木の影で生きいる彼を発見しては「うわっ!まだ生きてる!やべー!」みたいな感じになるのだった。

虫を侮るなかれ

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死んだと思いきやよーく見ると、いる

なお、栄養状態が悪いとなかなか成虫にならないことからもおわかりのとおり、カツオブシムシは半年~1年くらいは飲まず食わずの飢餓状態でも生存するらしい。ひょっとしたら朽木を食べているのかもしれないが、まさに彼も今飢餓状態なのかもしれない(やっぱり布をあげてみよう)。

私が彼を見て思うのは、そのまんまであるが虫の生命力ってすごいな、ということである。こんな5mmくらいのめちゃくちゃ小さな生き物が、絶食状態、あるいはほとんど食べない状態でも1年とか生きてしまうのである。一体何がどうなっているのか。内臓とかはどういう構造なのかなど、色々と知りたくなってくる。

「生命力はすごいかもしれないけど、踏んづけたら死んじゃうじゃん」と思う人もいるかもしれない。しかし、それは単に彼らが小さいからという話ではなかろうか。想像してみてほしい。もし彼が人間と同じ大きさになったら(めちゃくちゃキモい)。飲まず食わずで1年も生き延びれるなんて最強である。

虫ってカマキリ先生みたいに好きな人もいるけど、人によってはカブトムシとかですらNGな人もいて、基本的に嫌われ者である。で、「このゴミムシが!」とか「虫ケラどもめ!」みたいな感じで酷い言葉にも使われがちだが、私は彼を見ているとなんだか「見た目だけで判断をする愚かな人間どもめ…」と実はこっちが思われているのではないか、などと考えるのであった。

果たして彼が無事成虫になれるのかはわからないが、成虫になった暁には野に放ってやろうと思う。決して押し入れには入れないように注意しよう。