私は昔から音楽がわりと好きです。しかし、ここ10年くらいは子育てなどがあり、そもそも音楽を聴く時間も車の中くらいしかなくて、わりと時が止まっている状態でした。ですが、最近また音楽を聴くようになり、昔から聴いてるアーティスト中心ではあるものの「もっと色々な音楽を知りたい!」というかつての音楽に対する欲が出てきています。
で、そこで強く感じているのが、10年くらい前とは音楽を取り巻く環境がすっかり変わってしまっているということです。
かつてはCDを買って聴くというのが当たり前でしたが、今はそうではありませんよね。私はようやく最近になって、行きつけの美容師さんのおすすめでサブスク(私はApple Musicです)を利用するようになりましたが「こんな便利なもんがあるんか!CD買わんでええやん(本当は色々買いたいけど場所とるし)」といった状態です。
家には昔買ったCDも大量にあるし、オーディオもあるのですが、自分の部屋に置いてないし、マンションなのでスピーカーでガンガン流す機会もあまりなく、結局パソコンかスマホ&イヤホンもしくは小さいスピーカーで聴いていることがほとんどです。
で、思ったのが、サブスクが主流の今、みんなはどうやってあの膨大な音楽データの中から自分好みの音楽と出会っているの?という疑問です。
Apple Music 全然使いこなせてない感
前述のとおり私はApple Musicを使っているのですが、まぁ基本的には既に好きなアーティストの曲を聴いています。でもやっぱり新しい音楽も聴きたいわけで、そこで探そうとすると「自分はどうやって探したらいいんだ?」という問題に直面します。
私は多分、傾向としてはオルタナティブロック的な音楽(洋楽よりは邦楽)が好きなんですが、エレクトロニック的な?ダンスミュージック的な?ジャンルがよくわからないのですが、そういう音楽も昔から好きなのです。ピコピコズンズンしているようなやつ。でも、洋楽も好きだし、アイドルの曲とかでもいいと思うことはあるし、わりと苦手なジャンルがなく、自分で言うのもなんですが間口は広い方だと思います。
だからこそ、Apple Musicとかで探そうとすると範囲が広すぎて混乱するわけです。
私はここ1~2年くらいMura Masaというイギリスのアーティストにハマっていて、人柄含めて大好きなんですが、例えば Mura Masa をApple Musicで調べると彼は「エレクトロニック」に属しているんです。しかし、いざ「エレクトロニック」でMura Masaっぽいアーティストを探そうとするといまいちこれというのがなく、で、先日巡り巡って「エレクトロニック・ポップ」というプレイリストを聴いてみたら「わりと近いかも」と感じたんです。そしたらそのプレイリストの中に Mura Masa の曲も入ってたんです!そこで思ったんです。探すの難しすぎるやろって…。
ちなみに、これまで私は、主に次のような方法で新しい音楽と出会ってきています。
出会い方1:ラジオ(FM)→Shazam
私の場合は圧倒的にこのパターンが多い気がします。Mura Masa を知ったのもこれです。
私は昔からラジオ(FM)をちょいちょい聴いていて、前の家では食事の時は子どもらに食事に集中させるためにテレビを消してずっとFMを流していました。そしてそんなある日、スピーカーからMura Masa & Clairo の「 I Don't Think I Can Do This Again」という曲↑が偶然流れてきて、「え!この曲めちゃくちゃかっこええやん!!」となり、速攻でShazam(音楽を聴かせると何の曲かわかるアプリ)を立ち上げてチェック…みたいな流れでした。
買い物などをしてる途中に「この曲ええやん」と思ってShazamでチェックすることもあります。やはり色々な音や声がある中でいきなり耳にポーンって入ってくる現象って、相当自分の琴線に触れないと起こらないと個人的には思っていて、そこから他の曲も聴いていく楽しさみたいなのもあり、私はこの出会い方が一番好きです。
出会い方2:テレビ
ほぼ必然的にある程度売れてるとか注目されてる人に限定されてきますが、なんかMVが流れてていいなって思ったり、歌番組(最近はあまりないですが)を見ていて、結構いいな、と思ったりすることもあります。
最近なら藤井風さんとかでしょうか。私の姉が前に気に入っていると言っていて、名前だけは知っていたのですが、紅白にも出ているのを見て「あーこんな人なんや、たしかに結構ええかもな~そら人気でるわ~」と思い、たまに聴いています。また、BiSHも私の中ではかなり異色ですが、↓の記事の終わりにも書いたとおり、偶然MVを見たのがきっかけで好きになりました。
昔は今よりも音楽番組も多かった(気がする)ので、あまり売れてないアーティストをテレビで知る機会も今より多かった気がします。
出会い方3:音楽好きな人からの情報
学生の頃はこのパターンも結構多かったですね。やはり同じ学科とかクラスの人と話してると、音楽の趣味が似ている人とは仲良くなりやすかったりして、「◯◯もいいよ」みたいな感じで色々教えてもらった気がします。
最近はあまり聴かないですが、くるりもそうですね。大学の時にヨシユキくんという同じ学科の男の子に帰りの電車で教えてもらったのを今でも覚えています。
社会人になってからも、仕事柄ちょっと音楽好きな人が多い職場だったりとか、なんかのきっかけで音楽好きな人であることを知って、「最近何聴いてます?」みたいな話をしたり、勧められたりだとか…。でも今はもう私は会社に属していないので、そういう新しい繋がりができなくて残念ですが…。
出会い方4:CDショップ
昔はこのやり方で出会うことも結構多かったですね。CDショップのスタッフの人が「こちらもおすすめ」的な感じでPOPを書いてくれてたり視聴コーナーがあったりして。
サカナクションはたしかタワレコかなんかのくるりのコーナーに「おすすめ」で紹介されてて、くるりのCDを買いに行った時についでに買って帰ったのがきっかけだった気がします。
あとはCDのジャケットで買ったりしたこともありましたね。中古CD屋とか。聴いてみたら違った、みたいなことも多々ありましたが…。でも最近はCDショップに行くこともないし、そもそも店も減ってるし、サブスクがあればCD買わなくても聴けてしまうので…。
ていうか、きっとかつてのCDショップの立ち位置がいわば今のサブスクなんですよね。でもなんだろう、なんかCDショップよりも手に取りにくいというか、探すのめんどくさいって思っちゃうんだよな~。情報量が多すぎるからかな??
出会い方5:好きなアーティストが好きなアーティスト
これもわりとあるかもしれません。好きなアーティストがインタビューとかで「最近この人たちの曲聴いてる」みたいなのを聴いてみるパターンですね。ただ、わりと「あれ、なんか違う…」っていうケースもあるのですが。
最近はあまり聴いてないけど、例えばWEEZERとかはスピッツのマサムネが昔よくラジオとかで言ってて聴き始めた気がします。
やはり探し方は変わらないのか?
というわけで、結局のところ問題は何一つ解決していないのですが、皆さんはおすすめの探し方などございますでしょうか?
同世代だからというのもあるかもしれないですが、ここのところ数少ない音楽好きの仲間と「最近何聴いてる?」と情報交換をしようとしても「最近いいのあんまないよね~。ずっと◯◯(昔のアーティスト)聴いてる」「私も~」みたいな流れになりがちで困っています。
好みは人それぞれ違っても、探し方というのはある程度限定されてくるのかな?と思うんですがどうでしょう。
結局はサブスクになっても、CDが主流だった頃と同じように、運命の出会いを待ちつつも地道にコツコツと探し続けるしかないのでしょうか。気軽に視聴できるというのは非常に良いと思う一方で、これだけ身近に「お宝をゲットできるチャンス」があるのに探す方法は昔のままなのかと思うと少し気が遠くなってしまいます。やはり感覚的なものなので、AIとかでも解決できないような気もしたり…単なるワガママなのかな。
CDショップからサブスクへ…。
以上、時代の波についていきたいが困惑するアラフォー女の悩みでした。