エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

【高熱注意】救急車を呼んだ話【遺伝も注意】

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みなさんは救急車に乗られたことはありますか?

私は救急車は1回、パトカーは2回、職務質問は3回くらいあります(前科はありません)。先日、同じマンションのご老人が救急搬送され、その時に自分が救急車を呼んだ時のことを思い出したので、今日はその時のことを書きたいと思います。

(ちなみに今日は本当は古塔つみさんの炎上祭りの話を書こうか迷っていたのですが…やっぱりやめておきます笑)

ホラー映画さながらの光景

あれは息子がまだ1歳半くらいで、ちょうど今くらいの寒い時期のことでした。私は娘を妊娠中で、ギリギリ安定期に入るか入らないかくらいだったと思います。

息子は昔から平熱が高めで、わりとすぐに熱を出すタイプだったのですが、その日もたしか朝から熱があり、小児科に連れて行くかどうか様子を見ていました。なお、その頃はもう既に横浜に住んでいたのですが、夫(仮)は朝から千葉県に日帰り出張で、なんとなく不安な気持ちだったのを覚えています(今思えばフラグだったような気がしますが)。

そして、午後になっても熱が下がらないので、夕方、小児科を受診することにし、いつもの小児科はお休みだったので、その日は別の近所の小児科を受診しました(これもちょっとフラグ感あります)。

インフルエンザかと心配したのですが、検査の結果、インフルエンザではなかったのでひとまずホッとし、また熱が下がらなかったら来てと言われて(多分薬も処方されて)病院は終わりました。で、帰りに近所のスーパーでちょっとだけ買い物をして帰りました(これも寄り道したのがフラグだったように思います)。

そしてベビーカーを押して家に着いたのですが、その日はいつになく息子が泣いていて、私が泣いている息子を抱っこしてあやしていたその時、事件は起こりました。

抱っこしている息子が急にガタガタと震えはじめたのです。しかも、白目をむいて口からは泡を吹いているではないですか…!

リアルに白目をむいている人も、リアルに口から泡を吹いている人もそれまで見たことのなかった私は、一瞬にして恐怖に包まれました。「え、何これヤバい…」。そう思った私は息子を一旦ソファに寝かせ、白目をむき口から泡をふいて震えている息子を凝視しながら家の電話の受話器を取り、119番に生まれて初めて電話しました。

的確な指示

心の中で「落ち着け…落ち着け…」と思いながら119番に電話をかけるとすぐに繋がり、「どうされましたか?」的なことを聞かれたので「子どもが…1歳半なんですけど…急に白目向いて泡拭いて痙攣みたいなの起こしてて…」みたいな話をしたと思います。パニックすぎてもはや受話器の向こうの方が女性だったか男性だったかも覚えていないですが、住所を聞かれたのですぐに伝えました。が、途中までは出てきたのですが、当時の番地が「◯-◯ー◯-部屋番号」みたいな感じで、◯の部分がスラスラ出て来なくて焦った記憶があります(こんな時のために住所を書いた紙を貼っておくことをおすすめします)。

なんとか住所を伝えたら「今そちらに向かいますのでお母さん受話器そのままね」みたいなことを言われ、

  • 床とか固いところに寝かせて。まだ痙攣はしているか?
  • 顔を横に向けさせてるか?(吐瀉物で喉を詰まらせないように)
  • 呼吸(胸が上下)しているか?
  • 呼びかけに反応するか?

などを聞かれました。その時にはもう息子の痙攣はおさまっていましたが、呼びかけには全く反応しませんでした。

続いて、保険証や母子手帳など家を出る準備をするように言われました。そうしているうちに遠くの方から「ピーポーピーポー」という音が近づいてきて、自宅の前に救急車が止まり、そのあたりで通話は終わったと思います。今思うとあの時電話で話し続けてもらっていたおかげで私もある程度落ち着いて指示に従って不安な時間を埋めることができたので、とても有難く思っています。

救急車で病院へ

救急隊員の方たちが家に入ってきたので息子の寝ているところへ案内しました。その時のことはあまり記憶にないのですが「お母さんは家出る準備してください」と言われて、息子の様子は見ずに家を出る準備をしていた気がします。その時思ったのは今日出掛ける格好しといてよかったということでした。あれが風呂上りとかだったらと思うともう…。私はそれ以来、子どもの体調が悪い時こそ、いつ家の外に出てもいいような最低限の身支度はするようになりました。

身支度をして、火の元など大丈夫ですか?的なことを聞かれて家を出て、救急車に乗りました。皆さんもご存知かと思いますが、救急車に乗り込んでもすぐには出発しないんですよね。救急隊員の方は暫く救急車の中でどこかに連絡を取っているようでした。

「◯◯病院に行きますね」と言われて少しホッとしました。家から救急車なら多分5分くらいで着く大学病院の名前を言われました。ただ、その間も息子の意識はなく、私と救急隊員の方で「◯◯!」「◯◯くん!」と呼んでも全く反応がありませんでした。

呼吸もしているし心臓も動いていたんですが、私は目の前の息子を見ながら「あぁ…もうこの子は1歳半で死んでしまうのかな…」「こんなショックなことがあってお腹の子は大丈夫だろうか…」なんてことを考えていました。パニックというよりはもはやぼう然という感じでした。救急車が少しずつ病院に近づいているのがわかり、やがて地下駐車場へと入っていきました。

熱性けいれんでした

「お母さんはここで待っててください」みたいなことを言われ、なんか書類みたいなのを書いて、救急患者向けの待合室で待っていた気がします。夫(仮)にはその時にようやく連絡をしました。たしか帰ってきている途中とかで、急いで病院に直行するとのことでした。その間検査とかをしていたみたいで、だいぶ長いこと待って、名前を呼ばれた時には夫(仮)も到着していました。

診察室?処置室?みたいなところに行くと、息子はまだ眠っていて、呼んでも反応はありませんでした。で、先生からは「検査をしても特に問題はなかったので、熱性けいれんだと思います」と言われました。なんとなく聞いたことはあったものの、まさか自分の息子がそんなことになるとは思わなかったので「はぁ…」という感じでした。

なお、熱性けいれんについてはこちらのサイト↓がわかりやすいと思います。

caps-clinic.jp

遺伝って怖い

そして、ひととおり熱性けいれんについての説明を受けたのですが、その時に最初に聞かれたのが「お父さんやお母さん、あときょうだいとかで熱性けいれんになった人はいますか?」ということでした。私はその時は全く心あたりがなかったのですが、翌日実家の母に聞いたところ、私の兄、兄の子ども、姉の子どもが熱性けいれんを起こしたことがあると言うのです…!遺伝てめちゃくちゃ怖いと思いましたし、先に調べておけばもうちょっとパニックにならずにすんだのかとも思いました。

そのため、小さなお子さんがいるご家庭におかれましては、熱性けいれんを起こした身内がいないか事前にチェックしておくことをおすすめします。

あと、熱性けいれんは簡単に言うと「高熱で脳がバグる」みたいなイメージで、↑にもあるのですが、60%〜70%くらいの人は一生に一度しか起こらないらしく、現在9歳の息子もあれ以来高熱は出ても痙攣は起こしていません。ただ、その時は今後どうなるかわからなかったので、「また痙攣が起こったらどうしたらいいですか?」と先生に聞いたところ、その先生は「何が原因かわからないからとりあえず救急車を呼んでもらっていい」とのことでした。今はコロナがあるのでどういう対応をされるかはわかりませんが…。

なお、その日は暫く様子を見てそのままタクシーで帰りましたが、夜中だか明け方に息子が目を覚ますまでは生きた心地がしませんでした。

その後…

その後、数ヶ月はことあるごとに息子のゾンビ化したあの時の光景がフラッシュバックで甦り、自分の子どもですがなんかちょっと怖い感じがしていました。そして、幼稚園の年長くらいからは全く熱を出さなくなりましたが、それまでは熱が出る度にめちゃくちゃ警戒して、夜通し交替で監視&脇の下とかを冷やしまくっていました。

そして、また何か起こったら怖いと思って、次の月くらいに友達親子を誘って近所の地区センターの救命救急講座みたいなのも受けに行った記憶があります。それくらい暫くは怖かったです。ただ、その数か月後に娘の心臓病がわかり、それからはもっと肝を冷やす思いを何回もすることになるので、今ならもう少しビビらずにいられるかもれません(笑)。

あと、熱性けいれんを一度やると、幼稚園とか小学校とか、新しく受診する小児科の問診票とか、たしかワクチン打つ時とかにも書かないといけなかったような気がします。特に息子の通っていた幼稚園では、「熱性けいれんを起こした子」としてマークされていて、ちょっと平熱が高めなだけでも先生がビビって電話をかけてくる…ということが何回もありました。ですので、一度熱性けいれんを起こすとちょっぴり面倒かもしれません。

高熱には注意!できれば遺伝のチェックを

熱性けいれんって身内に限らず、話してみると地味に起こしたことある人がチラホラいるので、小さなお子さんがいらっしゃる方は警戒されておくに越したことはないと思います。また、繰り返しになりますが事前に身内に経験者?がいないかチェックしておくこともおすすめします。

ということで、長くなりましたが息子が救急車で運ばれた時のお話でした。

私の友人も先日コロナになってしまい、最初は結構熱が出たとのことでしたので、皆様もどうぞお気をつけください…!