いつも土曜日は昼ごろまで寝ているのだが、今日はちゃんと朝に起きて午前中出掛けてきた。
というのも実は月曜日の夜あたりから、仕事をしようとキーボードを打ったりマウスを持とうとすると手がこわばるというか、つったような感じになるというか、なんとも形容し難い感じの違和感が続いていたのだ。気のせい、もしくはほっとけばそのうち治るかと思っていたのだが、ネットで色々調べていると職業病的なもののような気がしてきて、悪化して仕事ができなくなったら困るので近所の整形外科を受診したのだ。
といいつつも、出掛ける目的の70%くらいはマックのてりたまバーガー(大好物)が食べたかったからなのだが。
病院あるある
で、これは病院あるあるだと思うが、病院に行く前は、なんだか手の違和感をそれほど感じなくなっていて「ひょっとして治った?大丈夫なのでは?」と、ポカポカ陽気の近所の道を歩きながらギリギリまで迷っていたのだが、そう言ってほっとくとまた仕事を始めた途端に違和感を感じるパターンな気がしたのでやっぱり行くことにした(どないやねん)。
そして、案の定整形外科は爺さん婆さん率高めではあったが、暫く待ったのち私の順番が来た。先生は優しそうなおじさん…というよりもまさに「紳士」「おじさま」と呼ぶに相応しい感じの人で、ぶっちゃけトークする系の私の好きなタイプの医師だった。
先生に職業と症状を話して、先生に腕を動かされたり背中を押されたりしたものの、激痛が走るわけでも痺れが起こるわけでもなかった。しかし確かに違和感はあるので「でもなんか変な感じするんですよね~。こわばるっていうか、つるっていうか…ゴニョゴニョ…」と私が言うと「そうだよね。病院に行こうって思うくらいだもんね」と言って次のような話をしてくれた。
- そういう仕事してるとそういこと起こったりするよね
- でもぶっちゃけ身体って適応もするから変な話ほっといても治ることあるのよね
- 薬とか湿布とか出せるのもあるけどそれで治るわけではないのよね
- でもほっとくと大変なこともあるからそこはちゃんと調べとこうね
- きてるとしたら首からきてるから首を調べましょうね
ということで首のレントゲンをとることになった。
気休めも大事
レントゲンを撮り終わり、暫くするとまた呼ばれ、先生のところに行って首の骨の写真を見せてもらった。話が逸れるが私は20代の頃に肺に穴が開いてそこを閉じる手術をしているのだが、その時に肺にクリップみたいなのをしたので、レントゲンを撮ると毎回肺のところに異物がくっきりはっきり写るのだ。大丈夫なんだろうけど、毎回こんなものが肺に入ってて大丈夫なんだろうかと思う(大丈夫だって)。
で、写真を見ながら先生から説明を受けたのだが、
- 骨の状態はいい感じで問題なし
- ほっといたら大変なことになる心配はなし
- そういう仕事してるとそういこと起こったりするよね(2回目)
- とりあえずこれといって何かすることはない
とのことだった。つまり、結果的に何の異状もなかったということだ(異常はあるのだが)。
そして続けて先生に「ビタミン剤とか痛み止めとか出したりもできるんだけど、それで治るわけでもないんでねぇ~。湿布とかも出せるけどどうします?まぁそれも気休めなんだけどね!湿布だけなら受付で渡せるよ!」と言われたので、私は「あ、じゃあ、気休めに湿布だけ出しといてもらっていいですかね…」と半笑いで答えた。すると先生は「うん、でも気休めも大事なのよ!じゃあ湿布出しときますね!」と言い、さらに「あ、塗り薬もあるけどどうします?」と聞いてきたので、私は「あ、じゃあお願いします…」とさらに半笑いで答え、「じゃあそれで様子見てみてください」ということで診察は終わった。
日々の「普通」に注意せよ!
私は20代30代とちょいちょい病気やケガをしていて、娘の心疾患のことなどもあるので、わりと「病気やケガはある日突然やってくる」という感覚がある。なので、よくがん保険のCMとかで聞くような「なんで私が」みたいなことは全然思わない。ていうか、むしろそんな風に言える人ってこれまで健康で平和な人生を送ってきたんだなと羨ましくもある。
しかし、なんだか今回のことはすっかり忘れていたというか、本当は明らかに毎日原因となることをしているのに、それが見えなくなっていたなと思った。毎日のことなのでついついそれが普通になってしまっているけど、私にとっては普通のことでも、身体にとっては普通じゃないというか、日々負担となるようなことを強いているのだなぁと反省をした。
もし手が使えなくなったら、使えないとまではいかなくても、これまでと同じように動かせなくなったらどうしようとすごく怖くなった。自分の意思とは関係なく、パソコンをあまり使わない仕事を探さないといけなくなるのかな、とか、毎日痛みと共に過ごさないといけなくなるのかな…とか。
先生が「気休めも大事」と言っていたが、私も気休めかもしれないけど日々長い時間を過ごす仕事場(と言うほどの場所でもないが)の環境を、今よりも体に負担がかからないようにするために見直そうと思った。
長生きするつもりはさらさらない。しかし、私にはまだ子供を育てるというミッションがあるので、それが終わるまでは働かねばならない。そして、どうせ年をとって死ぬのであればそれまでの間はなるべく元気に苦痛なく過ごしたいし、ピンピンコロリを目指したい。
ということで、欲張って塗り薬までリクエストしてしまったので結局薬局に行かなければならなくなったのだが、薬局の並びにマックがあるので、薬ができ上がるのを待つ間に無事てりたまバーガー(正確にはチーズてりたま)を食べ、21日分の大量の湿布と塗り薬をもらって帰ってきた。
先生公認の気休めではあるが、手首に貼った湿布と首に塗った薬のおかげで今はなんだか調子がいい。気休めも大事である。