先日の記事で殺人について思うことを書いたところ、その数十分後に安倍さんの事件が起こった。
タイミングが悪すぎて公安にマークされるんじゃないかと思った…というのは嘘だが、私はやはりあれから山上容疑者のことを考えることが多くなった。
彼の供述が本当なのかどうかなんて私には多分一生わからないし、現時点で「民主主義が~」「言論封殺が~」とか言うのも違うんじゃないかと思っている。そんな壮大な話じゃないかもしれないし、裏があるかもしれないし。
ただ、今思うのは、もし彼が雇われヒットマンとかじゃなくて本当に供述に近い動機により事件を起こしたのであれば、これは防ぐことができた事件だろう。
あの時案山子を立たせといた方がマシだったとかそういう話ではなく、彼が事件を起こさずに済んだタイミングがこれまでに何度も何度もあったはずだという意味でだ。
彼は見ようによっちゃ陰キャな感じかもしれないが、パッと見た感じ、どこにでもいる同い年(おそらく学年は違うだろう)の男性だ。きっと41年前に遡れば、祝福されて生まれてきたことだろう。
例えば彼に気持ちを伝えられる恋人がいたら、友人がいたら、兄妹がいたら(実際にはいた、とした方が正しいだろう)、同僚がいたら、先輩がいたら、先生がいたら…。とにかく、誰でもいいから、一人でもいいから、彼と手を繋いでいる人がいたら、と思う。それは私でも良かったはずだ。彼は世界からはぐれてしまったのではないだろうか。
じゃあ私ははぐれてないのかというとはぐれているかもしれないけど、一応まだ手は繋いでいるつもりでいる。手を繋いでいる人がいると思う。
同じではなくとも、これからも、いや、今だって、また新たな事件は起こっていくだろう。
人が起こす事件というのは、誰かが手を離さなければ、仮に一瞬離れたとしても、届く場所に差し伸べた手があるならば防ぐことができるのではないだろうか。今この瞬間だって、世の中には繋いだ手が離れてしまった、はぐれてしまっている人がたくさんいると思う。
綺麗ごとだと言われたらそうですねとしか言えないが、私は誰もが見捨てられない世界を願っている。一人残らず誰かは誰かと手を繋いでいて欲しいと思う。手が離れても届くくらいの傍にいて欲しいと思う。
私にできることなど限られているが、一人でも多くの人に手を差し伸べられるような存在になりたい。
おしらせ
…ということで、ここまで書いてきましたが、思えば遠くへ来たもんだって感じでこのブログも今日で200記事めとなりました。
ちょうどキリがいいので、当ブログの更新は今日で最後にしようと思います。
理由も挙げればキリがないので、もう潔く逆に書きませんが、とりあえず今のドメインは8月12日でなくなって、このブログは↓のドメインになると思います。
https://edoandlee.hatenablog.com/
それまでに気が変わって「やっぱ続けるわ~」ってなるかもしれませんが、今のところまたいつか水面下で違うドメインでブログをやるか、別の何かをできたらしようかなと考えています。今まで書いた記事はどこかに移すまでこのままにしておくと思います。
その他、何かございましたらコメントかお問い合わせからご連絡いただければ幸いです。
突然のご報告となりますが、これまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!(って言って戻ってきたらごめんなさい)
2022年7月11日 江戸リイ