エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

仕事にまつわるエトセトラ

今日の仕事が終わり、少し時間ができたのでブログを書くことにしたが、前回ブログをアップした日から、一度も家から出ていないのでこれといって何も変わった出来事はないといえる。

つまり私は今日で5日間連続で家から出ていない。明日も予定がないのでおそらく6日間連続で家から出ないことになるだろう。

このような引きこもり生活は私にとっては何ら珍しいことではなく、わりと普通のことである。なぜなら仕事場が家だから。

ということで、今日は特に主張したいこともないが仕事について書こうと思う。

今の仕事と報酬の謎

今、私はフリーランスとしてライターという仕事をしている。秋ごろに、久々にゴーストライターの仕事が1冊来そうだが、ここ1~2年本の仕事はやっておらず、Webの記事ばかり書いている。

で、当然フリーランスなので仕事は自分でとってくるわけで、ライターとして働き始めて7年目。今まで色々な会社と取引をしてきた。

とはいえわりと継続案件が多く、現在は5つの会社から継続して仕事をもらっている。そのうち1社は私がフリーになる前に所属していた会社で、ほかにも5年以上取引をしている会社もある。

私は自分の書いた記事が自分の手を離れたら、別にあとはどう編集されてもよくて、全然自分の記事に執着がないし、後日アップされているのを見ることもほとんどない。基本的に自分の書きたい内容の記事を書いているわけではないので、興味がないのだ。

その代わりと言ってはなんだが、自分の書いた記事の修正依頼がくるのが大嫌いである。私は自分が出せる限りの力で記事を書いて納品しているので、編集者が気に入らないなら編集者が好きなように直せばいいと思っている。

だから、基本的に修正が来る仕事は受けていない。しいていえば編集者が修正した部分を「承認ボタン」を押してOKにすることくらいである。

話が逸れてしまったが、まぁそんな感じで仕事をしているわけだが、複数の会社と取引をしていると中には「えっ、この内容でこんなにもらっちゃっていいんですか?」みたいな仕事も出てくる。

逆に「こんなにやってるのにこれだけかよ!」みたいな仕事は受けないし、2ヵ月くらいやってみて割に合わないと感じた会社とは取引をやめるので、自分では損をしている感じはしないのだが、「えっ、こんなにもらっていいんですか?」の会社って一体どういうつもりなんだろうと逆にこっちが心配になる。

でも私は自動車であれば部品を作っている下請け工場のような立場なので、上はもっと稼いでるのだろうから別に心配する必要は何もないのだが…。

とにかくそんな仕事もある。

ロスジェネという幽霊

まだ1000文字くらいしか書いていないのでもう少し仕事に関する話を続けよう。

私はいわゆる氷河期真っ只中のロスジェネ世代で、それはまるで浮遊する幽霊のごとくこれまで色々な仕事をしながら生きてきた。

大学生3年生の時に、それまでずっと憧れていた画材屋のバイトに受かったのがめちゃくちゃ嬉しくて、仕事もめちゃくちゃ楽しくて、まともに就活はしなかった。というか、大学が芸大だったので就活する対象すらまともになかったといっても過言ではない。

私は画材メーカーで働きたかったのだが、そもそも新卒採用をしていなかったので、直筆で「お願いだから面接させてください」みたいな、今思えば狂った手紙を書いて送ったりしていた記憶はある。だが、もちろん募集をしていないのでチャンスはなく、大学を卒業してからの1年間くらいまでその画材屋でフリーターとして働いていた。

その後は派遣会社で契約社員になって働いたりもしたが、正社員になった経験はない。結果的には今のライターの仕事が一番長く続いているのだが、出産と卵巣嚢腫の手術のために仕事を辞めるまでは、ほとんどの時期を派遣社員として働いていた。

楽な仕事

派遣社員としては2社で働いたが、最後に派遣社員として働いていた会社がある意味すごかった。ひょっとしたら以前書いたことがあるかもしれない。だとしたらすみません。

「世の中には楽な仕事なんてない」なんていう人がいるが、私はその会社でそんな言葉は真っ赤なウソであり、しんどい仕事をなんとか頑張ろうとする人を鼓舞するための言葉なんだと思った。

その会社は新宿駅のそばにあり、CMとかもやってる有名な会社で、あまり書くとバレそうだが、半官半民的なポジションの会社だった。

私はIllustratorとかPhotoshopがちょっと使えたので、その会社には事務職と簡単なホームページのバナーを作ったり、ホームページの校正をするという名目で派遣された。

が、しかしである。その会社は超ド級に暇だった。

もちろん中には忙しそうにしている一部の人も存在したが、基本的にみんな17時になったら速攻帰れるくらい暇で、どれだけ残業しても18時くらいで全員帰っていた。

一応もう一度言っておくが、CMもやってるような会社である。全国に拠点もある会社の本社である。

私は、その会社でマックスに近い3年ほど働いていたが、朝会社に行って、始業開始後10分くらいでその日の仕事が終わるという日がほとんどだった。信じられないかもしれないが、ほぼそのような状態が3年間続いた。

たしか就業時間は9時~17時だったと思うが、あとの時間何をしていたかというと、ずっとネットを見たり、無駄にコーヒーを入れに休憩室まで牛歩で歩いたり、トイレに行きたくもないのに行ってみたり、居眠りしたりしていた。

ただ、私の席は背の低いキャビネット1枚を隔てた通路側で、後ろの島には人もいっぱいいたので堂々とネットで暇つぶしをすることはできなかった。

そこで、「テキストだけしか表示されないブラウザ」というものを発見し、ほかのエクセルのファイルとかを適当に開いた状態で、その「テキストだけしか表示されないブラウザ」も開いて、2ちゃんねるを見たり、結婚前だったので結婚式に関する情報収集とかをひたすらしていた。

はっきり言って超楽だった。あの会社でもう一度働けるなら働きたいと今でも思う。今なら普通にWordとかで小説を書いていることだろう。

世の中のからくり

でも、同じような経験をした人がある人であればおわかりかと思うが、暇は暇で結構苦痛なのである。同じ派遣の人の中には、暇すぎて辞める人もいた。

そしてあるとき、なんでこんなに暇なのに派遣を雇う必要があるのかを、ほかの部署の同じく暇な派遣社員の先輩に聞いたことがあった。

すると、どうやら半官半民的な感じの会社なので、予算を使い切らないと次年度の予算が減ってしまうらしく、その予算を減らさないために、ただの予算消費のために私たちが雇われているというカラクリらしかった。

多分こういうことってその会社に限らず、世界中そこかしこで起こっていることだと思う。本当はいけないことだけど、まぁなんていうか、正直私には関係のない話なので、当時は「そういうこともあるんだな~」という感想であったし、今でもそうである。

そんなこともこの世の中にはあるのだ。

ということで、今でも「えっ、こんなにもらっていいんですか?」的な会社に遭遇すると、まぁなんかあるんだろうな~と思って黙って報酬を頂戴している次第である。

世の中には本当にいろんな仕事があって、いろんな事情が絡んでいる。貧乏な私でこれなんだから、お金持ちの世界ではもっとこのようなことが繰り広げられているのだろう。

もし今「しんどい思いをしないとお金は稼げない」と思っている人がこれを読んでいるのだとしたら、決してそんなことはないと言いたい。

だから、今の仕事がしんどい、辛いと思ったら全然逃げていいと思う。

探すことさえ諦めなければ、私みたいに幽霊みたいにフラフラしているうちに楽な仕事に出会えたり、「えっ、こんなにもらっていいんですか?」という仕事に出会えることはあるのだ。

諦めたらマジで試合終了、しんどいだけなので、なるべく楽して生きていくことだけは諦めないでほしい。