エド&リーのブログ

未亡人に憧れるゴーストライター。深海魚のような仲間を探しています。結論の出ない話多めです。

本当は離婚したい人たちへ ⑥歩み寄りなくして共に歩める道はなし

ここまでダラダラと別居に至るまでの経緯を書き綴ってきたわけだが、もうここから暫くは不毛な時間がただ過ぎていくだけで、書くのも憚られるレベルなので、ここからは少し駆け足で「別居が決定するまで」のことを書こうと思う。

心を入れ替えてみても

約1ヶ月間の家出を終え自宅へ戻ってきた私は、「自分の態度が変われば夫(仮)も変わっていくかもれいないから、とりあえずやってみよう」という気持ちで、精神安定剤の力を借り、心も落ち着かせながら淡々と過ごすように心がけていた。

しかし、今に始まったことではないが、やっぱり一緒に生活していると、

  • お願いしたこととかをすぐ忘れる(これは絶対アルコール起因だと思う)
  • 夫(仮)のたてる生活音が気になってしまう(怒っているのでは?みたいな)
  • 私を避けようとしている、というか警戒しているような態度がみられる
  • そもそも私が話していることを全く聞いていない(「聞いてる?」って私に言われてやっと聞く感じ)

などなど、気になることは日に日に増えていった。

でも、私は薬の効果もあって、前ほどきつく言ったりはしなくなって(自分では、かもしれないけど)、↑みたいに思っても基本的にはスルーする方向で考えるように生活していた。

しかし、次のようなことがあり、私のなんとか持ち直そうとしていた気持ちはどんどん崩壊への坂を下っていった。

  • 「(依存症の)クリニックに行ってるの?」と聞いて、(こちらを見ることもなく)「行ってなーい」という軽い返事で終了。理由とかは一切言わない
  • 以前の記事にも書いたが、私が通っているカウンセリングに行ってみるも、感想を聞くと「正直今詰めて行っても効果感じないんだよね。話すことないんだよね」と言って3回目くらいで行かなくなる(そもそもカウンセリングは5回くらいで落ち着いてきて、15回くらいは行かないと色々わかってくるようにはならない)
  • 「やっぱり俺は昔から周りが酒を飲む環境で育ってきたし、そこは変えずにやっていきたいってカウンセリングでも話した」と発言する
  • コロナの感染者がガンガン増えてる中、21:30に最寄りの新幹線の駅に着いてから「今から居酒屋でミーティングして帰る」とか言う(ミーティングじゃないよね、しかもこの時期に。家まで1時間くらいかかるのに。しかも娘は手術前で人一倍感染に気を付けないといけないのですが…)
  • 夕方私が帰宅すると床にゴミ袋があり(そこにはワンカップ焼酎の空き容器が2~3本透けて見える)、私が「これ何?」と聞くと、「あ、ゴミ」と言って慌てて捨てる。あとで見てみると、ペットボトルを捨てるゴミ箱の一番下に隠すようにしてコンビニの袋ごと捨ててある(本来我が家ではボトルを洗って乾かして、ラベル取って捨てます。もちろん袋のままでは捨てません)
  • 「隠すのはやめてほしい」と言ったら、自分から「出張先で上司と飲んだお酒が残ったから持ち帰ってきた」とか言い出す(ワンカップ半分だけ残ってるやつ持って帰るとか…しかも空のやつはなんで持って帰ってきたんだ)
  • 娘の手術の日と息子の誕生日の日が同じ日になり、私はその日の夜は娘が集中治療室にいるので近くの滞在施設で夜通し連絡がないかチェックしていたが、夫は手術が終了後、わりと病院から近くにある自分の実家で息子の誕生日祝いをしていた。そこまでならいいが、私はあとでその時夫(仮)が酒を飲んでいたことを息子から聞かされる(娘は集中治療室にいるのに、もし容体が急変していたらどうするつもりだった?)
  • 私が普通に話しかけても、攻撃的な感じで返してくる(私=酒飲むの嫌う人=敵みたいな感じになっちゃってる)
  • 夫が洗濯を干していて、うまく干せてないので「代わろうか?」と声をかけたら無言で立ち去る(「じゃあよろしく」くらい言うよね普通…)
  • 私がどうしても手を離せない状況(風呂か何かだったと思う)、インターホンが鳴っていても出ようとせず、しまいには子どもに「早く!!」と言われる(何かの病気?)
  • 子どもから「お父さん痩せたけどすぐ怒るようになったから太って」と言われる

――などなど、もう例をあげ出すときりがなくなるほど嫌な部分しか見えなくなっていた。

そして、カウンセリングで最初の方は「崩壊しそうな家庭をどうにかできないか考えたい」と話していた私も、もうその頃には「離婚はする。あとはいつするかだと思う」と言うようになっていた。

心理士さんも、最初の頃は「精神的に不安定な状態な時に大きな決断をすることは避けた方が良いと思います(正常な判断ができないので)」と言って、離婚の方向に考えることを回避できないかと一緒に考えていてくれていたが、たしかこの頃にはもうそんな感じでもなったような気がする。

そして、こんな状態が続き、夫(仮)からもこれからどうしようと思うとかいう話も一切ないので、私は2020年8月31日に夫と話し合いの場を設けることにした。

10年もの間別人と結婚して2人の子供まで産んでしまっていた私

「今の状況をどう思ってる?なんでもいいから思っていることを聞かせて欲しい」

たしかそんな切り出し方で私から話を始めた気がする。

夫から言われたことは、

  • 飲酒を含め、なんでそこまで自分のすることを否定されないといけないのかわからない
  • 飲酒を含め、全てにおいて自分が間違っているとは思わない
  • (私に対して)怖いという気持ちが抜けない
  • 俺ばっかり責められる
  • 子どもに対しても(私が)きつい
  • 風呂の扉とかすごい勢いで閉める(※これは完全に思い込みです)
  • とにかく合わない

そんな感じのことだった。

私は至って冷静に聞いていたが、家出から戻ってきてから、嫌な部分は見えまくっていても自分ではかなり抑えていて、表に出さないようにしていたつもりなのに、結果的に蓋を開けてみたら相手には全くそんな風に思われていなかったことに愕然とした。

というか、もう私が何をやっても「敵」という感じにしか見られていないし、家族関係を修復したいとか、そういう方向に考えることすらできていないんだろうなと思った。

そして、もう完全な決定打となったのは「とにかく合わない」と言われたことだった。

「でも、合うって思ったから結婚したんだよね?」と聞き返したが、「あの時の自分は本当の自分じゃなかった。合わせてた」みたいなことを言われて、もう私の頭の中ではその瞬間に「ハイ、もう終了!」という結論が出た。

結婚する前や子どもが生まれたくらいまでの彼を知っている人ならば、彼が当初私に対してどんな態度で接していたかは知っているだろう。

彼はかつて、「私のこと大好き」「私のためなら何でもする」みたいな、もう夫を通り越してお母さんみたいな人だったのだ。ひと言で表すなら「絶対服従」「無償の愛」だろうか。

それが今や「合わない」である。

まぁ確かに「合わない」は合ってると思う。今となっては。

人は変わらない部分も変わっていく部分もあるし、実際私も子どもが生まれて変わった。それは認める。

でも、「あの時の自分は本当の自分じゃなかった」とか言われたら、もう「あ、そうですか、じゃあ人違いだったんですね、さようなら」としか言いようがない。だって違う人と結婚しちゃって、2人の子どもまで産んじゃってんだから。ヤバいでしょ。これ以上別人と暮らし続けるわけにはいかない…。

「そっか、じゃあもう離婚でいいね。離婚しよう」

私はそう告げた。

 

(今日も長々と失礼しました…次からいよいよ別居に至るリアルな話へと変わります)